【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第17章 Dawn14.不死と願い-死神-
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飛「あーくせー!」
飛段は公衆トイレのあった古びた大きな白い建物の階段の上に座り込み、コートのにおいをしきりに嗅いでいた。
飛「あんなクソだめに五分もいたら服にニオイが染みついちまう」
飛段は待っている間中、ずっと不機嫌でぶつくさ文句を垂れていた。
ザッ
一つの黒い影が飛段の後ろで止まり、その気配を感じた飛段も振り返る。
飛「遅かったな…かくzーー…!!?」
しかし、そこにいたのは角都ではなく、木ノ葉の忍"猿飛アスマ"。
アスマは飛段が振り返ったのと同時に、一度に手裏剣を何枚も投げつけてきた。
キィーン! キュインッ
キュキュインッ!!!
間一髪、飛段は鎌で手裏剣を跳ね返し、ニヤッと笑ってアスマへと大鎌を伸ばした。
アスマも身体スレスレの所でかわし、鎌の三刃が足元に突き刺さる。
ザザザッ!
刹那、ほとんど音もなく、両脇から"神月イズモ"と"はがねコテツ"の二人が現れる。
二人はクナイを彼らの上半身くらいにまで大きくしたような鋭い武器を構えて突っ込んできた。
飛段もすぐ気付き、とっさに避けようとする。
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