【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第17章 Dawn14.不死と願い-死神-
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サーッと砂ぼこりが舞う。
印を組んでいる男の後ろには、怒り狂った赤い鬼の幻影。
彼―…地陸の目の前には、地に突っ伏す飛段と角都。
二人はピクリとも動かない。
地「葬儀には出してやる」
火ノ寺の僧たちから歓声が上がり、鬼の虚像も美しい千手観音へと戻った。
「誰が異教の葬儀なんか受けるかよ…。ジャシン様のバチが当たるぜ」
地陸達が声のする方へ目を向ければ、そこには倒れている飛段しかいない。
僧侶たちも目を見開き、呆然と沈黙していた。
飛「あったまきた…。オイ…!そいつァ人柱力じゃねーんだろ!?なら俺の戒律守っていいんだよなァ?」
「好きにしろ。だが、こいつの死体は金になる。ほどほどにしておけよ」
角都の方からも声がしてきて、辺りは更にザワついた。
飛「命を金に換えるなんざ…人のやることじゃねェぜ!…ったくよォ!」
飛段は鎌を支えにして立ち上がると、その前で角都も起き上がり、二人とも地陸を睨みつけた。
飛「角都…!手を出すなよ!こいつは俺がーー…」
ダッ
飛「やる!!!」
彼はまた一直線に地陸へと向かって走り出した。
地「火ノ寺の地陸。貴様ら如き外道には負けはせぬ!」
すると、またあの巨大な赤鬼が地陸の後ろから姿を現した。
地「来迎(ライゴウ):千手殺!」
ドガガガガガガガガガッ!!!
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