第17章 Dawn１４.不死と願い-死神-

しかし、忍たるもの、旧雨隠れ残党がその誘いを受けたことは一度としてなかった。

そして、ペインに勝つ者も一人としていない。

だから今日も人が死ぬ。


小｢それで…何があったの？｣


小南はペインの後ろ姿に問いかけると、彼は何も言わずにうつぶせになっている死体の肩に手をかけた。


痛｢これを見ろ｣


ガバッとそれを仰向けにすると、信じられない光景が小南の目に飛び込んできた。


小｢な、なんでここに…？｣


しばらく、その死体の顔をじっと凝視したまま動けなかった。

ペインは立ち上がり、死体を見つめながら口を開いた。


痛｢昔、半蔵と木ノ葉のダンゾウが手を組んだ時、その信頼の証として"あるもの"が貢ぎ合われたとされている｣

小｢まさか…それが"これ"…？｣

痛｢おそらくな｣


小南はまだ信じられないような様子で、死体の"紅の眼"から目を離せないでいる。


小｢こ、この男は旧雨隠れの忍よ？｣


雨隠れの額当てにポツリと雫が落ちた。

灰色の空から自然と雨が降ってきた――…





痛｢万華鏡写輪眼ーー…｣


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