第17章 Dawn１４.不死と願い-死神-

タン…タン…タン…



後ろから足音が聞こえ、僧たちが振り返ると、寺院の中から一人の忍僧が現れた。


飛｢あぁ～ん？｣


飛段もあからさまにガン飛ばしながら振り返る。

その忍僧は雰囲気も他の僧とは異なり、どこか威厳を持ち、厳格そうな感じが伝わってくる。

彼―…"地陸"は何の躊躇いもなく、飛段と角都をじっと睨みながら長い階段を降りていく。


飛｢まーた徳の高そうなのが出て来たぜェ？｣

角｢徳だけではない。こちら側のビンゴブックでは3000万両の賞金首だ｣


地陸を見た途端、角都の目が鈍くギラついた。

飛段はそんな彼に気付き、思わず溜息をついた。


飛｢はァ…。オイ。金儲けが狙いじゃねェだろうな？そんなんで坊主殺ると地獄へ落ちるぜェ｣


飛段は顔をしかめながら、隣で獲物を目で捉えている角都をチラ見した。


角｢地獄の沙汰も金次第だ。望むところ…｣


二人の目の前に、厳めしげな態度で一人出て来た地陸。


地｢貴殿ら！何用かは知らぬがおとなしく帰られよ！！｣


その姿は堂々たるものだった。

他の僧達から尊敬され、とても慕われているのも頷ける。


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