【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第16章 Dawn13.大罪と復讐
蠍「礼ならこいつらに言ってくれ。俺だけじゃ到底完成できなかった…」
そう言って、サソリはメンバーの方に振り向いた。
リンも顔を上げてメンバーを見れば、彼らは何も言わず優しく彼女を見つめていた。
鈴「みんな…ありがとう…」
リンもいつもと同じ笑顔をメンバーに向けた。
鬼「リンさん、まだお礼を言ってない方がいますよ」
鈴「え…?」
泥「解毒薬を作ったのは確かにオイラたちだけどーー…」
飛「その間ずっと全っ然寝ねェで…しかもほっとんど飲まず食わずでリンのそばにいたのはーー…」
飛段はそれから何も言わず、微笑みながらベッドの右側に座る二人に目を向けた。
みんなもつられるようにそちらに振り向いた。
鈴「マダラさん…お兄ちゃん…」
そこには、まだリンの手を握っているマダラと涙を浮かべているペイン。
二人とも安心したように微笑んでいた。
斑「リン、生きててくれて…ありがとう…」
鈴「マダラさん、私こそ…ありがとう…」
死なせるわけない――…
そう言って守ってくれたマダラ。
また一緒にいれる――…
そこに彼と共に存在できる――…
否、彼だけではない。
今まで一緒にいた仲間たちといれることが嬉しかった。
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