第16章 Dawn１３.大罪と復讐

鈴｢みんなは大丈夫ですか？きっと色々やってくれたんですよね…。すみません。本当にありがとうございました。あの…大丈夫ですか？｣


リンの思いがけない言葉に、全員目を丸くして固まってしまう。


絶｢一番深手だったのは…｣
　｢自分ダト言ウノニ…｣

小｢リンったらもう…｣

泥｢他人の…っ、心配する前にだな…ﾋｯｸ…｣

鼬｢自分の心配をしてくれ…｣

斑｢お前ってやつはーー…｣


マダラはリンを軽く抱きしめ、すぐに離した。


人から大事に思われているから人を大事にしたくなるーー…


メンバーは笑顔のリンを見てそう思った。

すると、横からイタチが微笑みながら口を開く。


鼬｢サソリさんがリンを助けたんだ｣

鈴｢え？｣


唐突にそう言われ、リンはイタチを不思議そうに見た。


角｢お前のために解毒薬をつくったのはサソリだ｣


リンはサソリの方を驚きながら見ると、彼は優しく笑った。


蠍｢あの時、ババアが教えてくれた。俺も大切なやつの命を…助けてみたかったんだ｣

鈴｢サソリさん…｣


目を丸くしていたリンの顔からだんだん笑みが零れていった。


鈴｢助けてくれて本当にありがとうございました｣


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