【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第14章 Dawn12.芸術と約束-比肩-
泥「サソリの旦那、本当に生き返ったんだな…うん」
デイダラは涙ぐみながら嬉しそうに笑う。
蠍「あぁ。またお前らに会えるなんて思ってなかった」
額当てを置き、サソリもニコリと微笑む。
デイダラも微笑み返したが、また涙が流れてくる。
泥「旦那ぁ…っ、長生きしろとか言うんじゃねぇよぉ…っ!!オイラは儚く散るんだ!"永久の美"とか宣う旦那が長生きしやがれ!うんうん…っ!」
デイダラは癖でうんうん言いながら泣き喚く。
サソリは思わずフッと笑う。
蠍「相変わらずだな、お前は」
そう言って、サソリはデイダラの頭にポンと手を置く。
すると、デイダラは撫でられたことにも驚いて泣き止み、目を丸くしてサソリを見つめた。
その時、ふとある異変に気付く。
泥「サソリの旦那…なんかあったかいぞ?」
蠍「は…?何言ってんだ?俺は傀儡だぜ?んなことあるわけねぇだろ」
サソリは意味不明だと言わんばかりに顔をしかめる。
確かにその通りだが、デイダラはまだ納得がいかず首を傾げながらサソリの手を握る。
泥「でも旦那の手…すごくあったかいぞ?うん。……うん!!?」
突然、素っ頓狂な声を上げたデイダラはサソリの腕と首を交互に見つめる。
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