【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第14章 Dawn12.芸術と約束-比肩-
チヨとメンバーは階段を上り、サソリの部屋の前で立ち止まる。
痛「ここだ」
扉を開けると、サソリはベッドの上にいた。
泥「旦那…」
デイダラはまた泣きそうになる。
小「ずっと思ってたけど…サソリは傀儡よ。生身の人間でもない者を転生させることは本当に可能なのかしら?」
千「心配無用じゃ。ワシだけの…傀儡にも命を吹き込むことのできる術だからの」
チヨはサソリの身体の前で手を翳すと、青白い光がそこにできる。
しばらくじっと静かに見つめるメンバー。
青白い光はどんどんサソリの身体に吸い込まれていく。
それを見つめていたリンは思っていたことを口にした。
鈴「でも、何でサソリさんのためにここまでするんですか?」
千「そうじゃのう…」
チヨは少し間を置いてから優しく微笑んだ。
千「サソリは実の孫じゃからな」
メンバーはハッと目を見開いた。
千「そもそもこれは、両親を早くに亡くしたサソリのために長年かけてあみ出した転生忍術…」
そう言ったチヨはどこか悲しそうだった。
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