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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第14章 Dawn12.芸術と約束-比肩-





――――――――――…



デイダラは重い足取りで2階へ続く階段をゆっくり上っていく。



キーーー…



ドアを開け、サソリの部屋に入る。

いつものように薬品のにおいが鼻につく。

ベッドの上にはサソリの亡きがらが静かに横たわっている。

彼の上には昨日ペインがかけた赤雲のコートがかけられていた。

抜け殻のようなデイダラはサソリの近くまで来ると、立ったまま無表情でかつての相方を見下ろす。




―――…


泥「芸術ってのは"一瞬の美"のこと言うんだよ、サソリの旦那!」

蠍「いや、違げぇな。"永久の美"こそ芸術だ、髷」


―――…




泥「髷じゃねーよ…。オイラよりちっちぇえ癖に…」


唇がふと弧を描く。




―――…


蠍「ま、俺もお前の言う"一瞬"ってのを認めてねぇわけじゃねぇんだけどな」


―――…




泥「頑固オヤジが…何言ってんだよ…」


微笑みながらも唇も声も震えていた。





―――…


蠍「芸術ってのは、長く美しく後々まで残っていくもの…。"永久の美"が芸術だ」


―――…




泥「何が"永久の美"だよ。さっさと死んじまいやがって…」


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