【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第14章 Dawn12.芸術と約束-比肩-
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デイダラは重い足取りで2階へ続く階段をゆっくり上っていく。
キーーー…
ドアを開け、サソリの部屋に入る。
いつものように薬品のにおいが鼻につく。
ベッドの上にはサソリの亡きがらが静かに横たわっている。
彼の上には昨日ペインがかけた赤雲のコートがかけられていた。
抜け殻のようなデイダラはサソリの近くまで来ると、立ったまま無表情でかつての相方を見下ろす。
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泥「芸術ってのは"一瞬の美"のこと言うんだよ、サソリの旦那!」
蠍「いや、違げぇな。"永久の美"こそ芸術だ、髷」
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泥「髷じゃねーよ…。オイラよりちっちぇえ癖に…」
唇がふと弧を描く。
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蠍「ま、俺もお前の言う"一瞬"ってのを認めてねぇわけじゃねぇんだけどな」
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泥「頑固オヤジが…何言ってんだよ…」
微笑みながらも唇も声も震えていた。
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蠍「芸術ってのは、長く美しく後々まで残っていくもの…。"永久の美"が芸術だ」
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泥「何が"永久の美"だよ。さっさと死んじまいやがって…」
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