【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第14章 Dawn12.芸術と約束-比肩-
その刹那、ピシャッと鮮血が飛び散る。
眉間を打ち抜かれた忍は恐怖の色が濃く残る目を見開いたまま後ろへと倒れていった。
鈴「あぁ…ごめん。考える前に撃っちゃった」
ドサッと音がしたのと同時に、リンが後ろを振り返る。
顔にはベッタリと返り血がついていた。
その眼は生気が感じられない程淀んでいる。
ペインとイタチは後ろで目を大きく見開き、唖然としていた。
もう声すら出なかった。
斑「リン…」
すると、血みどろのリンにマダラがゆっくりと歩み寄って行く。
鈴「あれ?マダラ…さ……ん…」
ぐらりと大きく揺れて前に倒れそうになるリンを、マダラが受け止めた。
斑「軽い幻術をかけた。あの状態では何を仕出かすかわからんからな」
眠ったようにマダラに身を預けているリンを見ると、ペインは唇を噛み締めた。
鼬「すぐにアジトに戻りましょう」
痛「そうだな。既に鬼鮫が戻っていると思うが心配だ」
マダラは気絶しているリンを抱える。
三人は沈み行く太陽を背にアジトへと戻っていった………
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