第14章 Dawn１２.芸術と約束-比肩-

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アジトへ着き、イタチがデイダラを処置室に運び終えると、小南はすぐに治療を開始した。

ペインは傷だらけのサソリを彼の部屋に運び、上に"暁"のコートをかける。

重い足取りで１階に戻る。

そこには壁に背中を預け、床でうずくまっているリンがいた。

その隣に座っているマダラ。

壁にもたれ立っているイタチ。

リンはマダラの手を握っている。

イタチも心配そうにリンを見ていた。


痛｢リン…｣


涙を溜めているリンを見て、ペインは思わず声が漏れる。


鈴｢さっきは…ごめんなさい｣


リンは震える声で言った。


痛｢いや…無理もない｣


リンはすぐに膝を抱えて顔を埋め、無気力で虚ろな目をしている。

その目はどこか一点を見つめていた。


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