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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第13章 Dawn11.芸術と約束-憧憬-





デイダラが見つけたのは確かにサソリだった。

しかし、サソリはうつぶせに横たわり、背中にはいくつもの刀が刺さっていた。


泥「あ…」


血の気が引いていく。

さっきまで痛い程鼓動していた心臓が一瞬で止まってしまった気がした。

デイダラは横たわるサソリを見つめたまま呆然と立ち尽くすしかできない。


蠍「う…」

泥「旦那ッ!?」

蠍「…デイ…ダラか?」


デイダラは駆け寄り、サソリの側に座り込むと、彼の身体を仰向けにして膝の上に抱く。


泥(…!?か、核が…貫かれてる…)


それを見た瞬間、デイダラの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。


泥「だ、旦那…っ、何で…どうしてこんなーー…」

蠍「何泣いてやがんだ…?デイダラ…」


サソリは冷えきった手をデイダラの頬に添えると、涙をそっと拭ってあげる。

デイダラはサソリの冷たい手に自分の手を重ねた。


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