【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第13章 Dawn11.芸術と約束-憧憬-
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しばらくの間、デイダラは途中の岩陰でサソリを待つついでに休息をとっていた。
砂嵐が少し強くなってきた。
コンディションの悪い中、デイダラは目に入ってくる砂を嫌がるように片目を擦っていると、砂嵐に一つのシルエットが浮かび上がった。
泥「あ、サソリの旦那!」
蠍「待ってたのか…」
デイダラはこっちに向かってくるサソリを見つけると、岩陰から出て来る。
泥「あいつとはどうなったんだ?」
蠍「随分昔に作った傀儡を使ってきやがった。お下がり使ってるかわいい後輩ってとこだな。ま、少しは楽しめたぜ。今頃、俺の毒で滅入ってるだろうよ…」
デイダラは"あれ旦那の作品だったのか"と妙に納得した。
蠍「…行くか」
彼らは再び目的地に向かって黄金の砂を踏み込んだ。
昼は太陽の光が煌煌と照りつけ、春なのに真夏のように暑い。
しかし、一度陽が暮れて夜になると、この暑さが嘘のように気温が急激に下がる。
寒暖の差が激し過ぎて砂隠れのようにここで人が生活するのは大変そうだ。
しかし、里に住む人々の様々な知恵がそれを可能にしているのだろう。
泥(さすが砂漠。旦那はこんな場所で暮らしてたのか。オイラには慣れることすら無理そうだ、うん)
デイダラが砂漠の気候にうんざりしていると、少し先に木々が生い茂っているのが目に入った。
泥「砂ともやっとおさらばか。やっぱ木陰は涼しいぜ、うん」
蠍「急ぐぞ」
嬉しそうなデイダラを流し、サソリは先を急いだ………
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