第12章 Dawn１０.仲間と宝物

鬼｢あぁ、実はーー…｣


物々しい雰囲気の中、鬼鮫が今までのことを三人に詳しく説明する。

すると、ペインが小さく首を縦に振った。

彼はリンのそばに近付くと、両肩に手をそっと添えた。


痛｢まだあの時のこと引きずってるのか？仲間が傷ついてほしくないと思っているんだな？｣


リンはうつむきながら涙を流して頷いた。


飛｢なぁ、"あの時のこと"って？｣

小｢この前ペインが話したでしょ？幼い頃にリンは仲間や親が傷ついていくのを目の当たりにしてる。だからもう周りの人間に傷ついてほしくない…そう思ってるのよ｣

斑｢俺も同じことを以前言われたことがある｣


彼らはハッとした表情でリンを見たが、またすぐに目を逸らした。


痛｢お前は一つ勘違いをしている｣


意味がわからないといった顔のリンに、無表情のペインは冷たく言い放った。


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