第11章 Dawn９.過去と傷痕

鈴｢いやッ！はなしてッッ！！｣


リンの叫び声が聞こえ、すぐに後ろを振り返る。


痛｢リン！！｣


そこには、リンの両手を左手で掴み上げ、クナイを首に突き付けている忍の姿があった。


｢影分身使ってて助かったぜ…｣

痛｢リンを放せ！！｣


ペインが足を一歩踏み出すと、忍はニヤニヤと笑みを浮かべた。


｢おっとお…。それ以上動いたら小娘の命がないと思え？｣

痛｢…っ………｣


忍はリンの首に触れるくらいクナイを近付けた。

ペインはリンがもっと危険になると思い、その場から動けない。


｢お前、ガキの癖になかなかやるな。やっぱ輪廻眼を持ってる奴は違げーな｣


しかし、忍は不敵に笑っている。


鈴｢にぃにたすけて！！｣

｢じゃあな｣


忍は煙玉を使って目くらましをすると、リンと共にどこかに消えた。


痛｢リーーーーーーンッッ！！！｣


森の中にはペインの悲痛な声だけが響いた………


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