【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第11章 Dawn9.過去と傷痕
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痛「ここまで来ればもう平気か…」
ペインとリンは遠くの森まで来ていた。
夜遅くで周りは真っ暗。
風も冷たい。
鈴「お父さん…お母さん……ぅう…ヒック…っ」
痛「大丈夫…。父さんも母さんもきっと来るから…」
まだ泣いているリンに、ペインは自分も不安でいっぱいな気持ちを抑えながら精一杯優しく言う。
ガサッ
痛.鈴「「!?」」
「こんなところまで逃げてきたのかよ…。ご苦労なこったぁ…」
呆れたようにそう言って現れたのは、木ノ葉のマークが入った額当てをしている忍たち。
輪廻眼が目当てで襲撃してきたのは木ノ葉。
見たところ、忍は四人いる。
妖しく笑みを浮かべる彼らに、ペインは唇を噛み締める。
痛「リン、ここで待ってろ」
ペインはリンを柔らかい草の上に降ろすと、リンの頭にポンッと手を当てた。
彼は立ち上がり、前にいる忍たちをじっと見つめた。
痛「俺は父さんと母さんからお前を託された」
鈴「にいに…?」
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