【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第11章 Dawn9.過去と傷痕
だが、やはり輪廻眼を持つ者。
15歳にして既に上忍。
上忍になったのは13の時だった。
父譲りの類い稀な強さと輪廻眼を駆使し、隊長としてランクの高い任務をこなす日々を送っていた。
痛「父さんと母さんのチャクラは人と違うからすぐわかる」
母「あら?母さんは人と同じよ?」
クスッと笑う母に、"そうだった"とペインは苦笑いを浮かべた。
母は人と何ら変わりのない漆黒の瞳で、橙色の長い髪を持つ綺麗で優しげな女性。
父は息子と同じ紫の眼―…輪廻眼を持つ、黒髪で長身の威厳溢れる男性。
鈴「にいに、おかえりっ」
痛「ただいま、リン」
ペインは無邪気に笑いながら駆け寄ってくる妹を抱きしめた。
鈴「にいに、あーそーぼっ?」
痛「いいよ。何しようか?」
鈴「ちょうちょをねっ、つかまえるの!」
ペインはまだ彼のお腹辺りの背丈しかないリンを撫でると、人差し指を立てて言う。
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