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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-





痛「任務の小さな依頼金が戦争の資金となり、大国同士が小国まで巻き込んで再び戦う。お前たち大国の平和は、俺たち小国の犠牲の上に危うく成り立っているだけだ。お前たちの平和が我々への暴力なのだ」


ナルトは目を細め、うつむいた。


痛「人は生きているだけで、気付かぬ内に他人を傷つけている。人が存在し続ける限り、同時に憎しみが存在する。…自来也先生は確かに平和を望んでいた。人が本当の意味で理解し合える時代が来ると…。だが、今いるこの呪われた世界に"本当の平和"はない!大国の人間のように痛みを与えるだけで他人の痛みを知ろうともしない奴らが多過ぎる」


ペインは無知な人間に対する怒りと絶望を抑えられないでいた。


痛「俺はその現実を目の当たりにし、どうしても自来也先生の言っていることが虚構だと思わざるを得なくなった。だったら、俺の手で…俺の出した答えで、世界を平和にしたいと思った。痛みを理解し、乗り越え、未来ある者たちが二度とこの過ちを繰り返さないと誓い、それを実行した先に、"本当の平和"が訪れる…」


しん、と静まり返る。

風の音もせず、鳥の囀りも聞こえず、しばらく誰も口を開かなかった。


痛「俺の話を聞かせてやった…。答えを聞こう」


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