【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
――――――――――…
家屋などの瓦礫を横目に、イタチとサスケはペインの命令通り里の外へと急いでいた。
「イタチさん!」
背後から急に名前を呼ばれ、イタチが走りながら振り返る。
鬼「安心しましたよ。アナタがサスケ君といて…」
鼬「鬼鮫…!」
鬼鮫もイタチの隣で走りながら安堵してホッと一息ついたと同時に、あきれた様子でイタチをチラリと見た。
鬼「私にサスケ君を任せてすぐどこか行くもんですから困りましたよ。サスケ君もサスケ君で"綱手に用がある"と言って勝手な行動をして…。私の立場なんかあったもんじゃありませんよ。あなたがた兄弟は少しは人のことをーー…」
鼬「すまない、鬼鮫…。大変だったな…」
鬼鮫は単独行動しがちな兄弟に文句たらたら。
イタチはそんな彼に苦笑いしながら申し訳なさそうに謝る。
鼬「サスケ、お前にも鬼鮫と一緒にいろと言っただろう?」
イタチは強い口調でサスケに説教をし始める。
_