【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
鼬「俺は里を抜ける時、他の上役が弟に手を出さないでもらえるよう三代目様に嘆願した」
綱「それは猿飛先生から聞いている!お前のことは聞いていなかったが…」
鼬「俺のことはいい」
イタチの瞳の模様が変化し、三枚刃の手裏剣を象っていく。
鼬「では…それを知っていて瀕死のサスケの首をはねようとしたのか」
綱「それは…っ」
鼬「もういい。十分です」
イタチはまぶたを閉じ、綱手に手の平を向けて言葉を制止させた。
鼬「言い訳はダンゾウので聞き飽きている。所詮アナタも奴と同じだ」
イタチは暗い顔をうつむけた。
鼬「里を抜け、木ノ葉が決して俺の味方にならないことは覚悟していた。俺の味方でないのなら、せめてサスケの味方であってほしかった…。修羅の道を進むと決めてから、弟には…サスケだけにはこの里で幸せになってほしいと願った。だから俺はーー…」
鼬(木ノ葉の里に、この里の忍としていられる一人の兄として…最後の願いを…託したのに……)
イタチは拳を固く握り締める。
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