第28章 Dawn２３.神と世界-理想郷-

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鼬｢ハァ…ハァ……｣

泥｢平気か…？うん？｣

鼬｢あぁ…｣


デイダラとイタチは屋上で、たくさんの忍の死体を前に息を整えていた。

すると、二人とも頭の中に何かを感じ、一瞬だけピクンと身体が跳ねる。


――…痛｢メンバーに告ぐ。今すぐ里から離れろ｣


思念波で送られてきたペインの言葉に、二人は眉を寄せた。


泥｢ど、どういうことだ？うん？｣


――…痛｢これは至上命令だ。全員、撤退だ｣


泥｢だから何で…ッ｣

鼬｢やめろ、デイダラ。リーダーの命令だ｣


ペインのいつに無く真面目な言葉と口調に何かを感じたイタチ。


泥｢何でだよイタチ！｣


デイダラはイタチに食ってかかるが、彼は何も言わない。


鼬｢お前は命令どおり里の外へ出ろ。俺もサスケと鬼鮫を探してから行く。リンとマダラを頼んだ｣

泥｢ちょ、おい！イタチ！｣


デイダラの呼び止める声を余所に、イタチは屋上から他の屋根に跳び移り、行ってしまった。


鼬(これから…何かが起きる…)


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