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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-





鈴「禁術…?」


リンは目を丸くしてマダラを見つめる。


斑「写輪眼…。その光を失うことと引き換えに、現実に起きた不利な事象を有利な事象に書き換えることのできる、うちはの究極幻術。名は"イザナギ"…」

鼬「そして、それを一度でも使えばその眼は閉じ、もう二度と開くことはない。うちはではその使用を禁じられてきた術だ」


そう言うと、イタチは今度は怪訝そうに眉を寄せ、マダラの方に顔を向けた。


鼬「だが…どうしてイザナギを?」


すると、マダラは少し目線を下げた。


斑「…守るためだ」


そう言うと、コンクリートの上に転がっている自分の血にまみれた風魔手裏剣に視線をやった。


斑「リンを守りたかった…。それだけだ」

鼬「そうか。それでイザナギを…」


イタチは眼を閉じ、ハァと息を吐く。


鼬「リンを守るために自分が風魔手裏剣の盾となれば、お前自身は確実に死ぬ。だから"死"という不利な事象を"生"という有利な事象に、イザナギで書き換えた…」


マダラの目線を追うように、イタチは血みどろの風魔手裏剣に眼をやりながら言った。


斑「…その通りだ」


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