第28章 Dawn２３.神と世界-理想郷-

修｢しつこい奴らだ…｣

案｢！？｣


完全に破壊されていたはずの修羅道だが、再び動き出した。

まだ使い残してあった追跡型ミサイルを走り去るチョウジに放つ。


修(これで奴らが対策を立てるのを少しは遅らせられる)


チョウジの後ろを猛スピードで追うミサイル。

爆音を轟かせながら煙を上げてチョウジに突っ込む。


修｢！？｣


しかし、そのミサイルがチョウジの背中まで来たところでその周囲の空間がうねり、跡形もなく消失した。

チョウジは振り返ることなく走り去っていった。


修(万華鏡写輪眼で…！あの釘もその瞳術でやり過ごしたというわけか！)


修羅道はニンマリ笑った表情のままだが、なぜかそれが恐ろしい形相をしているように見える。


案｢ゼェ…ハァ……ゼェ…｣


しかし、修羅道の捨て身の攻撃を跳ね返したカカシも、だんだんと呼吸が弱まっていく。

それからゆっくりと眼を閉じ、頭が前に倒れていった。

修羅道もそれを見届けると、ガシャッと壊れ、部品が冷たいコンクリートに落ちる。

もう、瓦礫に埋もれていた二人が動くことはなかった………


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