【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
バンッと乾いた音が鳴り、ドサッと忍が崩れ落ちた。
少しだけコートにはねる返り血。
しかし、それを払わず、リンはその亡きがらをただ見下ろすだけだった。
鈴「で…本当に知らないの?それとも知ってるの?」
リンはまた研究員の方に向き直ると、銃口を突き付ける。
「し、知らない…!本当だ!僕らは極秘で運ばれてきた遺体から、様々な情報や遺体の能力を調べるだけが仕事で!!」
鈴「そう。なら本当に知らないのか…」
研究員の必死な訴えに、リンが銃を下げた。
ズズズズズ――…
斑「どうだ?」
鈴「ダメです」
マダラが時空間でリンの隣に現れた。
鈴「収穫なしですね」
斑「ここに九尾の居場所を知っている奴はいなかったってことだな」
そう言うと、マダラは目の前の研究員を見下ろした。
研究員はビクビクと震え、腰を抜かしていて動けない。
斑「で、この男…どうするんだ?」
鈴「彼は本当に何も知らないみたいです。だから何もしません」
リンの言葉に、研究員は安心と同時に驚いてもいる。
斑「次は上だ。これでここ周辺は最後だな。行くぞ」
鈴「はい」
マダラとリンはそのまま瞬身で姿を消した………
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