【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
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火影管轄の高層の建物内には、まだたくさんの研究者達がいた。
火影直轄秘密情報部。
これがフロアの名称だ。
しかし、薬瓶の棚やら実験台やらは全て倒れ、壁にもヒビが入っていた。
そんなフロアのとある部屋に冷たい声が響く。
鈴「九尾の人柱力はいるの?いないの?どっち?」
床に背中をつけ、仰向けになって頭だけ上げている研究員。
そんな彼に、リンは立ったまま銃口を頭に向けていた。
「し、知らない…」
鈴「わかった。もういい」
そして、リンが引き金に指をかけた瞬間――…
「うぉおおおぉお!!!」
手術用によく使われる薄緑のカーテン裏から大声が轟いた。
そこに隠れていた忍は冷静さを既に失い、クナイを持ってリンに突っ込んでくる。
リンはその忍を一瞥するなり、この場に不釣り合いな程ニコッと笑った。
鈴「"もういい"って、あなたに言ったの」
「!」
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