【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第28章 Dawn23.神と世界-理想郷-
痛「九尾の人柱力―…"うずまきナルト"の居場所を吐け」
倒壊した家屋の残骸の中で倒れている仲間を介抱していた一人の忍。
そんな彼の目に、鮮やかな赤雲が映った。
忍の背後に音もなく現れたペインはスッと袖口から黒刀を覗かせる。
痛「でなければ殺す」
顔の中央に横傷の入ったこの忍―…"うみのイルカ"は一瞬脅えた表情を見せる。
背中には冷や汗が伝い、紫色の輪廻眼に顔を強張らせた。
痛「さあ、言え…!」
入「お前のような奴に何も話すつもりはない!」
グッと力を込めてそう言ったイルカを、ペインは冷酷な眼で見下ろした。
痛「……そうか…」
ペインの振り上げた黒い刃がイルカの顔面に迫り、イルカはギュッと目を閉じた――…
ガッ
痛「!」
しかし、寸でのところでその動きが止まった。
長細い武器の先は誰かの手によって止められている。
ギロッとその手の主を見れば、紅の写輪眼が自分の輪廻眼の視線とぶつかった。
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