第27章 Dawn２２.神と世界-桃源郷-

団｢お前を含め、抜け忍は抜け忍だ。ワシらを殺そうとまでした｣

鼬｢『それにサスケを消せば、里の者達や他の影から得る評価が高くなる』…か？｣


ダンゾウはぴくりと眉を動かす。


鼬｢そのためにサスケを殺そうとしたのか。わざと自分を襲わせてサスケを殺す理由まで作って…｣


ダンゾウはフッと鼻で笑った。


団｢ワシは身を守ったまで…。たとえそれがお前の言うワシの策略だったとしてもな｣

鼬｢その正当防衛とやらは瀕死の者達をお前の地位向上のなんかために断頭台で殺すことを言うのか？｣

団｢だが、処刑に賛成したのはワシだけではない｣


イタチの顔が一瞬険しくなった。


団｢現火影―…綱手もワシに賛同の意を示した｣


ダンゾウの無機質な言葉がイタチの頭を混乱させる。


イタチは里を抜ける時、三代目火影―…"猿飛ヒルゼン"に、サスケを上役から守ってくれと、サスケの未来を思って嘆願した。

それなら、現火影でありヒルゼンの弟子であった綱手がその事実を知らないはずがない。

イタチの眼が怒りと失望に染まる。


鼬｢なら五代目はーー…｣

団｢言ったはずだ。木ノ葉の力は強大。お前の嘆願など綱手の中に初めからなかったのだ｣


イタチは唇を噛み締めた。

ダンゾウはイタチに向かって、無表情で嘲笑うかのような目をしていた。


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