【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第27章 Dawn22.神と世界-桃源郷-
鼬(いつの間にか…守る側になっていたんだな)
イタチはサスケを見て微笑みを浮かべた。
彼とダンゾウの間では、まだギチギチと火花が散り、金属が擦れる音が鳴っている。
団「さっき…お前はなぜサスケに手を出したのかと聞いたな?」
イタチは冷めた視線を注ぐ。
団「それはサスケが木ノ葉を襲ったからだ」
鼬「そうさせたのはお前だ」
ダンゾウは眉を寄せた。
鼬「サスケは俺のように元暗部でもない。なら、木ノ葉に侵入した時点でお前らはその存在に気付いていたはずだ。それを野放しにし、わざと襲わせた…」
ダンゾウはただ難しい顔でイタチを睨む。
団「だが、上役を襲った事実には変わりはない」
鼬「サスケ達が上役を襲ったとはいえ、俺との盟約がある。お前は弟に一切手出しできない。気付いていたなら尚更だ」
団「殺されるのを傍観していろと言うか」
鼬「そう仕向けたのはお前自身だと言っている」
イタチとダンゾウの刃がキィンと離され、互いに後ろへ押し戻される。
ダンゾウは語気を強めた。
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