【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第9章 Dawn7.想いと正体
しかし、自身のために生きてきたそんな自分もリンが刺された刹那、一瞬で血の気が引いた。
その後、リンが傷ついたことに激しい怒りを感じ、守れなかったことを悔やんだ。
――…守りたい、リンを…
斑(守りたい…?なぜ俺はそう思う?)
その瞬間、ハッとした。
答えは簡単だった。
戦略や策を立てるよりもよっぽどシンプルだった。
ふと前を見れば、すぅすぅと眠っているリン。
マダラの中で今までのことが思い浮かぶ。
そのどれにもリンの明るい笑顔があった。
斑「お前のおかげでやっと自分の本当の気持ちに気付けた。いや…思い出したよ、この感情が何なのかを…」
マダラは微笑み、リンの柔らかい髪をそっと撫でる。
そして、仮面をつけ直すと、気を失うようにリンの枕元ですぐに眠った………
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