【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第27章 Dawn22.神と世界-桃源郷-
グルグルと止まる事なく回っていた歯車がギチギチと鳴り、動きがだんだん鈍くなってきた。
イビキは鎖で繋がれていないものの、彼自身の身体は畜生道と同じ痛みを共有している。
鼾「痛みこそが最も信用できるコミュニケーションだ」
歯車が回る度に、畜生道の身体を極限まで縛り上げるワイヤー。
それに伴う痛みは尋常ではないはずだ。
その激しい痛みがイビキの身体にも走り、苦痛に顔を歪める。
しかし、当の畜生道は表情を変えないどころか、痛みに堪えようとする素振りも見せない。
鼾「痛みは嘘をつかない。痛みの中で俺達は平等だ」
イビキはゆっくりと畜生道に歩み寄った。
鼾「痛みを共有し、同じ痛みの中でお前を知る。さぁ見せてみろ。本当のお前を…!」
イビキが印を組むと、ワイヤーは更に身体を締め上げる。
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