第27章 Dawn２２.神と世界-桃源郷-

刀を引き抜くと、少し血が飛び散って、忍はドサリと芝の上に崩れ落ちた。


(こいつ…"暁"！)


一人が距離を取り、もう二人は上空へ飛び上がった。

ペインも無表情のままそれを見上げる。



バババッ！！



そして、２人は素早くクナイを投げつけ、ペインを取り押さえた。

すると、その一人が後ろで距離を取っていたもう一人の忍に目配せし、小さく頷く。


痛(里に連絡させる気か)


それを見逃さないペインは小さく手を翳し、神羅天征で二人を跳ね返した。


｢うぅッ｣


忍二人はバウンドしながら地面にたたき付けられ、そのまま気絶してしまった。

ペインは里へ行こうとした忍を一睨みすると、忍は一歩後ずさる。

しかし、その体は突然フワリと宙に浮き、ペインへ導かれるように身体がどんどん吸い寄せられていく。


｢なっ……｣


忍は怯えた表情を見せながらペインの目の前まで来る。

ペインは忍の耳元で囁いた。


痛｢悪いな。これも平和のためだ｣



ドスッ！！！



黒刀で腹を貫くと、忍は血を吐いてすぐに動かなくなった。

ペインが刀を引き抜けば、重たい身体がドサリと落ちる。


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