第26章 Dawn２１.師匠と弟子

鈴｢でもその時思ったの。お兄ちゃんは…私がどこにいてもちゃんと見つけてくれて、私のこと助けてくれるんだって！｣


リンは微笑みながらペインを見上げる。


鈴｢あと、お兄ちゃんが私を覗き込む顔見てたらちっちゃい時のこと思い出したの。お兄ちゃん、よく寂しくて泣いてる私のこと覗き込みながら慰めてくれたでしょ？｣

痛｢あぁ…。そうだったな｣


ペインは仏のように柔和に微笑み、妹の頭を撫でる。


痛｢俺もお前がいたから今の俺がある…。お前と小南がいたから平和な未来を望み、その道を正しく真っ直ぐ歩けた…｣


ペインはもう一度リンを強く抱きしめる。


痛｢お前の存在には感謝しかないよ…｣


その言葉に、リンは一筋涙をこぼす。


鈴｢私こそ…お兄ちゃんいつもありがとう。強くて優しいお兄ちゃん大好き…｣


リンは嬉しそうに笑って兄の首に抱きついた………


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