【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
佐「なら写輪眼と幻術も無しにしよう」
鼬「それは少し残念だな」
佐「兄さんなら万華鏡使わなくても十分戦えるだろ?」
鼬「いや、そういうことではない」
怪訝そうに片方の眉だけ上げているサスケに、イタチはやんわりと笑みを向ける。
鼬「お前の新しい万華鏡の力を見れないのが残念だ」
サスケは少し驚いたような顔をしたが、すぐに笑ってみせた。
佐「そのうちお披露目するさ。そうしたら、兄さんに万華鏡の修業もつけてもらいたい」
鼬「あぁ…。ただ俺も"暁"で任務を受ける身だし、サスケも自分なりにやることがあるだろう?二人だけの時間もそう取れないだろうけどな」
佐「!」
イタチの無意識に出た言葉を聞いた瞬間ハッとした。
鮮明に残る幼い記憶が思い出される――…
―――…
佐「兄さん、また今度一緒に修業してくれる?」
鼬「ああ…。ただ俺も任務を受ける身だし、お前も明日からアカデミーだろ。二人だけの時間もそう取れなくなるだろうけどな」
佐「………」((ニコッ
佐「それでもいい…。たまに一緒にいてくれれば…」
―――…
足首を捻挫して兄に背負われて帰った日のこと――…
大好きな兄の大きくて温かい背中に揺られ、かわした言葉――…
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