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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第26章 Dawn21.師匠と弟子





鈴「私がやる」


リンは両手に銃を構えた。


痛「その必要はない」


しかし、ペインは銃に手を添え、銃口を下げさせた。


鈴「お兄ちゃん…」

痛「それは里長である俺の役目だ」


ペインはリンに強く訴える。

リンはその表情から、確かに里長としての責務を全うするという強い意思と責任感を感じる。

しかしそれとは別に、師とは呼べなくなってしまったとしてもリンが自来也にトドメを刺すのを良しとしない兄の意思も感じる。

リンは素直に銃を下ろす。

ペインはそれを見ると、水面から顔を覗かせる倒壊した瓦礫に手をかざす。

瓦礫はいくつも重力に反して宙に浮く。

ペインは自来也をもう一度見下ろす。



ヒュッ



刹那、その瓦礫が自来也に向かい飛んでいく。

水飛沫が舞い、自来也の乗っているコンクリートが破裂したように崩れた。

自来也の身体が湖に沈んでいく。

水面には気泡がブクブクと立っていたが、やがて消えていった。


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