【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
確かに今まで、火の国、雷の国、水の国、風の国、土の国の五大国は尾獣を奪い合い、争いばかり続けてきた。
そのせいで、小国は縮小され、関係のない人間まで巻き込んだ。
そして、今。
砂は我愛羅が里長になって以来、戦争を自ら起こす事もなくなり、尾獣狩りにもあまり参加しなくなった。
しかしそれでも、今まで尾獣を求め続けた結果、国や里同士で互いに忌み嫌い、憎み合っている。
痛「俺たちより未来を生きていく者たちのために、これから生きる者として、俺は今の現状を見ていられない。そんな今をつくったお前たちの尻拭いをしていると言っても過言ではないんだぞ」
両親を殺された――…
兄弟を殺された――…
友を殺された――…
恋人を殺された――…
大切な人たちを失った痛みは、怨念と憎悪となり、やがて人が人を殺し合い、戦争となる。
痛「戦争や争いはあってはならない。痛みは全ての人間に平等に訪れる。俺たちが味わったような大きな痛みと苦しみは、もう誰も背負わなくていい…」
ペインはうつむきながらゆっくりと目を閉じた。
自「お前は一体…何をする気だ?」
痛「………」
自「………」
その刹那、ペインの紫の眼が見開き、自来也を貫いた。
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