【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
痛「尾獣の力は膨大だ。国が尾獣を手にすれば、その国や里といざこざになりたくないのは、どの国でも同じだ。
そのために、尾獣を持つ国は貿易で最恵国待遇とされ、有利に事を運べる。だが、それは貿易に限った事ではない。
万一戦争となっても、その国で戦いを生業とする忍が優位なのには変わりない。
それで、今まで尾獣や人柱力が狙われてきた。初代火影が1度均等に振り分けたにもかかわらずな」
自「だが!お前たち"暁"もその尾獣を集めている!自分のことを棚に上げるんじゃないのォ!!」
自来也はペインを指差し、声を荒げた。
ペインは小さく溜息をつく。
痛「あなたは何もわかっていない」
自「何?」
痛「"暁"は全員が抜け忍だ。つまり、どこの里にも属さない我々は中立の立場にある」
自「またひねくれた考えをしおって…!」
自来也はギリリと歯を軋ませる。
自「人柱力だった者も多かろう!そういう人間の死は見て見ぬフリか!?」
痛「それは"平和"のための仕方のない犠牲だ」
自「何だと…!?」
思わず、自来也の足が一歩前に出た。
痛「俺に怒りをぶつけるとは。お門違いもいい所だ。こうなったのは全て、私利私欲に駆られ、平和を望まなかったお前達大国が原因だ」
自「……っ…」
痛「任務と称し、正当化された人殺しを遂行し続けるお前たちがまいた種だ」
自来也は何も言えなくなる。
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