【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
自「なら!長門はどうした!?」
小「………」
痛「………死んだよ…とっくにな」
小南は一瞬顔を歪めたが、ペインは何も感じていないかのように平然とさらりと言ってのけた。
自「ペイン…お前、一体何があった?その顔の黒いピアスも…昔はしていなかったはずだぞ」
痛「何も…。ただ戦いだけだ。ここでは人が死にすぎる。それらの"痛み"が俺を成長させた」
自「どういうことだ…?」
自来也はペインの話が掴めず、ただ顔をしかめている。
痛「両親は死に…長門も死んだ。親がいなくなった俺にとって、何よりも大切だった仲間…いや、兄弟が死んだ」
親を失い、幼い妹リンとこれからどう生きていくか、当時16で右も左もわからないただの少年だった自分に、酷な現実を突き付けられたあの時。
見ず知らずの自分たちを受け入れてくれた長門の優しい笑顔が脳裏に浮かぶ。
長門とは血は繋がらずとも家族であり、兄弟だった。
しかし、長門は死んだ。
半蔵から大事な"家族"を守るために――…
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