【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第26章 Dawn21.師匠と弟子
――――――――――…
バサバサバサバサ…………
痛「どうだ?」
小「見つけたわ」
小南が飛び去る前と同じ場所で、ペインは里を見渡していた。
そこに表情はないものの、昔を懐古し、どこか寂しげな雰囲気をまとっていた。
痛「それで…侵入者は誰だ?」
ペインがおもむろに顔を小南に向けた。
小「……自来也先生よ」
痛「………」
ペインはまた前を向き、塔の下を見つめた。
痛「やはり…自来也先生か。懐かしい…」
ペインの中に、再び少しだけ過去の思い出が蘇る。
痛(だがなぜ今更…)
しかし、同時に疑念が浮かんだ。
もし"かつての師匠"としてここに来たならば、なぜ堂々と入国審査を受け、自分達に会いに来なかったのか――…
なぜ、隠れるように入ってきたのか――…
痛(やはり…俺たちが"暁"だと…)
ペインは何かやましいことや裏がありそうだと感じてならない。
それならば――…
小「どうするの?ペイン」
しばらく黙っていたペインに、小南は静かに問いかけた。
_