第25章 Side Story -お勉強の時間②-

斑｢そうだな。茶番はここまで。まず、俺とサソリについてだ。これは大蛇丸が"空"と刻印された指輪をはめたまま"暁"を抜けたことにある｣

蠍｢本来、"空"の指輪をはめている者は封印時には魔像の左手小指に立つ者。
だが、結局大蛇丸から指輪の返還はなく、そこにマダラが"暁"に正式に加入したことによって、マダラは俺と同じ"玉"の指輪をはめることになった。
だが、２人して魔像の同じ指に仲良く立つわけにもいかず、"空"の指輪不在の左手小指に俺が移動することで落ち着いた｣

飛｢そんであれだろ！その後リンが入ってきてリーダーと同じ指輪はめてるけど、同じように二人も同じ指には立てねェから、リーダーが頭の上に移動したんだろ？｣

斑｢あぁ。そういうわけだ｣

飛｢でもよォ、かぶっちまうなら何で新しく"空"の指輪作らなかったんだよ？｣

斑｢良い質問だ。それにも理由がある。元々１０個で１セットの指輪。新しい指輪を作るにはそのオリジナルの指輪が必要だ。
例えば、"零"の指輪を新たに作るなら、元々１０個で１セットになっているオリジナルの"零"の指輪が必要になってくる｣

蠍｢それは初耳だな。大蛇丸が"空"の指輪を持って行っちまったから、オリジナルの"空"の指輪がなくて、それと同じ指輪を新しく作れなかった…。だから、マダラは俺と同じ"玉"の指輪をはめざるを得なかったわけか｣

飛｢なるほどなァ…｣

斑｢…ちょうどタイムアップだ。そろそろ任務の時間だ｣

飛｢ゲッ！どうせ俺はまた金集めだぜ｣

斑｢資金調達も重要な任務だ。しっかりやれ｣

飛｢へーい…｣

蠍｢今日はここでお開きだ。それじゃあな｣


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