【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第24章 Dawn20.動物と絆-真実-
デイダラは未だに目をパチクリさせ、ポカンとしている。
しかし、だんだんと表情がほころび始める。
泥「そ、そうか?やっとオイラの起爆粘土の素晴らしさがわかったか!!うん!お前結構良い奴だな!やっぱりイタチの弟だぜ!うん!」
デイダラはさっきのが嘘だったかのように、それはもうニッコニコしている。
佐(ちょろいんだな、こいつ…)
サスケはデイダラを見てやっと兄の意図が理解できた。
蠍(これは相方として言うべきか言わないべきか…)
今のがイタチによるヤラセだと途中から気付いていたサソリは、一人盛り上がるデイダラをあきれた目で見ていた。
サスケは芸術コンビに背を向け、そそくさと戻った。
水「あっ」
水月が何かを思い出しように声を上げた。
水「そういえば、洗面所の蛇口がへし折れてたけどあれは平気なの?」
香「出たよそれ。そのおかげで毎朝キッチンで顔洗う羽目になったぜ。ったく…」
サスケも"あの蛇口か"と思うのと同時に、あの悲惨な光景が脳裏に浮かび上がる。
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