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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第24章 Dawn20.動物と絆-真実-





イタチは目を見開いたまま固まってしまう。

サスケが不意に見せたまぶしい笑顔。

それは、"兄弟"として一緒に過ごした頃の笑顔と何も変わりはなくて――…

今まで記憶の中でしか見られなかった笑顔がそこにはあって――…


    幸せ


弟の幸せを今まで第一に願ってきた自分にとって、その言葉は最高のお返しで――…

なんだか報われた気がして――…


視界が段々とぼやけてくる。





鼬「ありがとうっ、サスケ…」

佐「何で…、礼なんか…っ」

鼬「俺も…っ、お前が弟で幸せだとっ、…生きていられてよかったと…っ、心から…そう思うっ…」


そこに、"うちは"と言う血塗られた鎖はなかった。

過去は涙に浄化され、今ここにあるのは、イタチとサスケの"兄弟の絆"。


弟を思い泣く兄と、兄を思い泣く弟。

兄弟はそのままボロボロと泣き崩れた………


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