【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第24章 Dawn20.動物と絆-真実-
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佐「………」
いつものように月を見上げ、イタチが寝るベッドの隣の椅子に腰掛けているサスケ。
ぼーっとしながら色々なことを考えていた。
――…きっと、兄さんは俺以上に苦しんでたはずだ…。
痛み、苦しみ、汚名…つらいものはたった一人で背負い込んで…。
そんな苦痛にすら気付かず、あの夜兄さんが流した涙にさえも目を背けていた。
ただ俺は兄さんの背中に守られていただけ。
なぜ俺は"偽幻のイタチ"を信じ、"真実の兄"を信じられなかったのか――…
"冷酷なイタチ"を幻だと見破り、なぜ"優しい兄さん"を一途に信じてあげられなかったのか――…
後悔しても、し切れない。
今更後悔したって遅いことはわかってる。
だから余計に許せない。
兄さんの優しさと自己犠牲的な性格を逆手に取り、一族抹殺の命を下した木ノ葉の里が許せない。
何も、命令した上層部だけに限ったことじゃない。
その事実を知らず――…
イタチという犠牲を知らず――…
兄さんの痛みも苦しみもつらさも涙も、全てを知らず――…
兄さんに訪れるはずだった幸せと未来を引き換えに、木ノ葉で今ものうのうと暮らす里そのものも憎い。
許せない。
許さない。
…だが、そんな里を命懸けで守ったのは他でもない、兄さん。
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