【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第24章 Dawn20.動物と絆-真実-
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夕闇の中、鬼鮫は一人ぽつんと、東アジトに向かって海岸から帰路についていた。
薄暗い森の中に続いている砂利道は踏み付ける度に小石のこすれる音が鳴る。
前を見れば、右と左の分岐点。
アジトにはもうすぐ着くだろう。
そんな事を考えていると、分岐点のちょうど分かれ目に咲く一輪の花が目に飛び込んできた。
細く赤い花びらをそよ風が柔らかく揺らす。
鬼(……花…)
鬼鮫は立ち止まり、その小さな花を見つめる。
ヒュウゥ―――…
一際強い風が吹いた。
花びらが勢いよく舞う。
真っ赤な花弁が空に溶けていくように、ふわりふわりと次々に飛んでいく。
まるでそれは綿毛のよう――…
鬼「……逝ってしまわれたんですね…?イタチさん…」
鬼鮫はフッと悲しげに笑って呟くと、右にそれた小道を歩き出す。
東アジトを目指して――…
仲間の元へ帰るために――…
西の空に浮かび、彼とは反対の道を行く真っ赤な花びらはそよ風に揺られ、いつまでも空に舞い上がっていた………
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