【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第24章 Dawn20.動物と絆-真実-
廊下に窓はなく、少しほこりっぽい。
イタチは立ち止まっては咳込み、そしてまたゆっくり歩きを繰り返す。
熱っぽく、倒れそうになる身体。
苦しくなる呼吸。
血の味が広がる口内。
ほとんど何も映してはいない漆黒の瞳。
感覚だけを頼りに、それでも闇雲に進み続ける。
ただサスケに会うために――…
サスケに会って謝りたかった。
ずっと苦しくてつらい思いをさせてしまった――…
兄なのに、兄らしいことは今まで何一つできなかった――…
そんな自分を許してくれと――…
鼬(……サスケ………)
そのためだけに、動かしてはならないと知っていた身体をおしてサスケを探す。
否、自分がもう長くはないとわかっていたからこそ身体のことを気にしているわけにはいかなかった。
死ぬ前にサスケに会いたい――…
会って謝りたい――…
そうして、最期に最愛の弟サスケを目に焼き付けて――…
だから、イタチはただ闇雲にさまよいながらサスケを探す。
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