【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第24章 Dawn20.動物と絆-真実-
佐「"また今度だ"…」
サスケが震えた声でポツリと最後の一言を呟くと、鬼鮫は小さく頷いた。
鬼鮫は空を見上げて一度虚空を仰ぐと、またサスケの方を向いた。
鬼「イタチさんはアナタを忘れたことなんて一度も無かったと思いますよ」
佐「……っ…」
目頭が熱くなる。
サスケの眼から涙がいくつもこぼれ落ちる。
あれだけマダラに話を聞かされても、心の中ではイタチの"真実"をまだ信じ切れていなかった。
しかし、本当にイタチはずっと自分の事を気にかけていた。
忘れられてなどなかった。
それは写輪眼のためではなく、たった一人の"弟"として――…
優しい兄の姿が再び呼び起こされていく。
サスケは袖で涙を拭うと、立ち上がって鬼鮫の方を向いた。
佐「ありがとう…」
鬼「!」
ほんの少し笑ったサスケはアジトへと走っていった。
その背中を見て目を丸くしていた鬼鮫だったが、だんだんと柔和な笑みを浮かべる。
鬼「良い弟さんを持ちましたね、イタチさん…」
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