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出会いは突然に

第22章 家族


あ「あー!ズルい!おれの方が先に見つけたのに!」
『世の中弱肉強食だよ。』
な「お姉ちゃんこれどうやって作るの?」
『これは、木を叩いて取るとブロックが出てくるからそれを拾って…』

そこには、楽しそうに桜とゲームをしている秋兎と陽夏がいた。

「しっ信じられないっ!1週間も大人と口を聞かなかった2人が!」
り「ははっ。本当我が孫ながら怖いね。」

呆気に取られている2人に気づいた桜。

『2人共ちょっとあっちのお兄ちゃんとやっててもらっていい?』
あ「…わかた。」
『喜夜。』
ヨ「へいへい。クレハも向こう行くべ。」

そう言い2人は子供達の元へ向かう。

『あの子達うちで預かるよ。』
「なっ!」
『てか、おじぃは元々そのつもりだったんでしょ?』
り「まぁね、2人には今日からここで過ごすんだよって言ってあったし、もし仮にダメだったとしても次の家族が見つかるまでお願いするつもりだったし。」
『だろうね。まぁ大丈夫、取り敢えず2人の基本情報と必要な物、後学校教材一式用意しといて。』
「そこまで、何故貴女が…。」

桜は、付き人に近づき

『世の中には知らない方が幸せな事が腐る程あるの忘れない方がいいよ。』

その顔に青ざめる付き人。
り「はぁいストップ。2人共落ち着こ?」

桜は、無言のまま喜夜達の元へ戻った。

り「余りあの子を煽らない方がいいよん。わしでも敵わんからねん。」
「龍玄様が?!一体あの方は…。」

と、言いかけて付き人は言葉を飲み込んだ。

り「取り敢えず今日の所は、あの子達に任せて、言われた物を早急に用意するだわよ。」

龍玄達は、家を後にした。
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