• テキストサイズ

【鬼灯の冷徹】君という花【R15】

第16章 カランコエの鉢植え


今振り返ると毎日毎日色々な事があった。
平凡だけど自分に正直に生きてた。
アタシのままで喜怒哀楽全部感じてた。
この小さな思い出たちを、私は捨てなくちゃならないんだ。


今振り返ると毎日毎日色々な事があった。
平凡だけどキミは正直に生きてた。
ありのままの喜怒哀楽全部見せてくれた。
この小さな思い出たちに、僕はとり残されていくんだ。


夜空を見上げる

「「月が綺麗だ」ね」


花街から妓楼通りを横目に見る
ボンボリの明かりに誘われて虫が寄っては焼け落ちていく
見上げた窓に白澤の姿が見えたような気がした
小さく溜息を吐いてから携帯を取り出してダイヤルする
うまい具合に相手がつかまったのでそちらに向かって踵を返す
飲み明かしてこの気持ちを忘れてしまおう。


妓楼の窓から花街を見下ろす
街の明かりに誘われて虫の様に男共が寄っては離れていく
人混みに石榴ちゃんの姿が見えたような気がした
小さく溜息を吐いてから携帯を取り出すけど着信なし
つまらなさそうに妲己ちゃんが小言を言うからそちらに向かって笑みを返す
遊び明かしてこの気持ちを忘れてしまおう。


「「本気の遊びって何なのだろうね?」」



太陽は沈み次の夜明けを待ち続け
月は静かに世界を薄く照らす
星はただ二人を見つめるだけ

そして夜は更け、また新しい朝が訪れる
/ 74ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp