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【鬼灯の冷徹】君という花【R15】

第4章 分かったコト


石榴ちゃんと「約束」してから暫くたって、僕は少しずつ彼女の事が分かってきた。
まず一つ、彼女は凄くわがままだ。
「・・・今日は眠たいから、朝ご飯はレトルトのおかゆ食べて・・・」
とかは可愛い方。
「え、するの?今日は絶対に聞きたいラジオがあるから明日シよ?」
とか言われるとがっかり来ちゃう。
ま、仕事とか(朝以外の)家事はちゃんとやってくれるし、一応僕にも振ってくるけど基本的には全部綺麗し済ましてくれる。
それと、本格的に居つく事が彼女の中で決まってから「お願い」が格段に増えたと思う。
レディ・リリスほどじゃないけど「毎日果物食べたいから虫食いの実あったら頂戴」とか「朝風呂入りたいから顔洗うの待ってて。あ、覗いたら殴るからね」とか「男の子と遊んでくるから先に寝てて」とか
…ま、可愛いお願いだけど結構細かいし守らないとすごく怒るし。今まで猫かぶってたのが分かったのが、良いような悪いような。

それから、すごく自由に生きている。
夜這いとか、日常茶飯事。僕が熟睡してても布団に入ってきてギュッと抱きついて来て
「欲しいの。ダメ?」
って言ってくる。もちろん美味しく頂くけどそういう時が絶対に上を譲らない。この僕が喰べられてるって思うくらい激しいんだよね。
一度変わって欲しいって伝えたけど、余計覆い被さって僕の額に口づけを落としながら
「ヤ。コッチの方が気持ちイイもん。」
っていう夜もあると思えば、急に携帯電話を握りしめたまま倉庫から飛び出してきて
「明日お店お休みだよね?今から飲んでくるから、行ってきまーす!」
って出て行ったっきり次の日の夜になっても帰ってこなくて、翌々日の朝グロッキーな状態で一升瓶片手にお店の扉の前で寝てた事間あったかな?
「あ”・・・おはよ。後一時間たったら仕事するか、ら…ぅ…」
結局その日はお水のんで黄連湯のんで寝てたけどさ。
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