【SPY×FAMILY】dear twilight ※全年齢
第1章 拾われた人形
アーニャがベッドですやすやと寝息を立てている頃。
風呂上がり。
ネグリジェ。
ユノはロイドのベッド脇に立っていた。
「…………どうした?」
「あの、……そろそろ、ご奉仕した方が、よいのではないかと」
どうやら、暴力を振るわれていただけではないようだ。
あの酔っ払いの、ブタ。
殺しておくべきだったか。
そう思うも、ミッションとは無関係。
無意味な殺しは、ロイドのポリシーに反する。
「ユノ。僕は別に、君をそういう目的で連れてきたわけでは、…………」
「料理も、奉仕も。ちゃんと、やります。だから、……捨てないで…………」
「―――――」
掠れるような声で訴える彼女を見て、
ロイドは優しい声で、「おいで」と言った。