第1章 マジかよ!?プロデューサー?
デビュー曲はできたものの彼女達の売り出しはこれから。
いくら歌手デビューできてもメジャーデビューできないと意味がない。日が空いてこの日はミュージックビデオ撮影。
それぞれがメンバーカラーのリボンをつけて制服で歌って踊ったのはとある学校にある体育館の中。
曲が進んでいく。教室での一コマや学校の校門をくぐって教室に行くまでの道のりも撮影した。
季節の移り変わりはプロジェクターマッピングやデジタルCGを駆使してなんとか完成した。
「皆、ミュージックビデオの撮影お疲れさまでした。さて明日はYouTube撮影で漢字の抜き打ちテストやるから勉強し解けよ!」
「え~いきなりですか?」
國本が文句を言う。
「まぁ、小学校から中学1年生くらいまでのしか出ないから頑張れば解けるんじゃないかな?ってことで明日はよろしくな。登録者数=ファンだと思って頑張りなさい。」
「はーい。」
メンバーが渋々了解してくれてこの日は皆で自宅に戻った。
俺は明日のための漢字テストを5人分作成していた。
「これが終わったら次の新曲の歌詞を作らないとな~。」
次は2曲作るつもりだ。1曲目はタイトルが決まったけどもう2曲目はどうしようかな?
そう考えながらテストの問題用紙を作っていく。問題は全部で10問だ。
「これは引っ掛け問題になりそうだな。果たしてわかるかな?」
パソコンとにらめっこしてようやく問題用紙が完成してコピーを取った。
コピー機より同じ紙が5枚出てきたときは手ごたえを感じていた。
YouTubeの登録者数が6万いったってことはミュージックビデオの再生回数と合わせると10万は越すかな?
ミュージックビデオも大事だけど企画も大事だよな~。
俺は問題用紙を机の引き出しにしまってこの日は就寝となった。
それではおやすみ。